技能試験の40分でいちばん削れるのは、実は作業そのものではありません。

工具を持ち替える時間です。

ドライバーを置いて、プライヤーを取って、また置いて。1回は数秒でも、40分のあいだに何十回も来ます。そして持ち替えるたびに、次に何をするかを考え直しています。

その回数を減らしてくれたのが、合格マルチツール DK-200でした。

1本で足りる場面が、けっこうあります

わたしが実際にこれで済ませていたのは、この2つです。

・埋込連用取付枠への、器具の取り付け
・器具の取り外し、細かい作業

連用枠の取り付けは、マイナスドライバーでもできます。ただ、そのたびにドライバーを持つことになります。

DK-200を握っていれば、そこで持ち替えが1回減ります。地味です。ですが、地味なところが効きました。

効くのは、時間より「動作の数」のほうです

技能試験は、手順を固定できた人から楽になります。毎回おなじ順番、おなじ動きで進める。考える場面を、先に減らしておく。

動作が減る → 迷う場面が減る → ミスが減る

持ち替えが1回減るというのは、手を止める場面が1つ減るということです。秒数の話より、こちらのほうが大きいと感じました。

「代用できないか」と考えている方へ

正直に書きます。できないことはありません。

連用枠の取り付けはマイナスドライバーでできますし、器具の取り外しも手持ちの工具で何とかなります。これが無いと受からない、という道具ではありません。

ただ、代用するとそのぶん持ち替えが増えます。そこをどう見るか、という話だと思っています。

わたしは「その都度考えなくて済む」ことにお金を払ったという感覚でした。

⚠ プライヤーは、手元に残しておいたほうがいいと思います

ここは、わたしが慎重になっているところです。

「これがあればウォーターポンププライヤーは要らない」という声を見かけます。実際、そう感じる方もいるのだと思います。

ただ、うまく回せない場面もあるようです。本番で「回らない」となったときに、代わりが手元にないのはこわい。

すでにプライヤーを持っているなら、処分せずに、そのまま持って行くことをおすすめします。使わなければ、それでいいだけの話です。

試験に持ち込めるのか

気になる方が多いところだと思います。

試験センターの資料で使えないとされているのは電動工具と、改造した工具・自作した工具です。市販のものをそのまま買って使う分には、そこには当たりません。

詳しい線引きは技能試験に持ち込める道具、持ち込めない道具にまとめました。扱いは年度によって変わることがあります。受験される回の受験案内書で、ご自身で確認してください。

まとめ

  • 持ち替えが減る。連用枠の取り付けと、細かい作業をこれ1本で
  • 効くのは秒数より「手を止める場面が1つ減る」こと
  • 代用はできる。ただし、そのぶん持ち替えが増える
  • ウォーターポンププライヤーは残しておく。回らなかったときの逃げ道として
  • 市販品をそのまま使う分には、持ち込みの心配は要らない

道具は、うまくなるために買うものではないと思っています。考える回数を減らすために買うものです。

ほかにそろえたものは電気工事士技能試験で「あってよかった」工具とグッズに、剥く長さを測らずに決める道具は持ち込み可!P-925合格ゲージ左利き用も。2cmが合格を左右する理由とはにまとめています。

※ 工具の扱いについては、一般財団法人 電気技術者試験センターが公開している「技能試験の概要と注意すべきポイント」および同センターの「よくあるご質問」(2026年8月時点)によります。年度によって変わることがありますので、受験される回の受験案内書でご確認ください。