技能試験は才能ではなく、安定です。その安定を作ってくれた道具があります。
派手なものではありません。迷いを減らしてくれる工具です。
① カラーマーカー
これは必須です。
私は、
- 電源系
- スイッチ系
- 太さ別(1.6/2.0)
を色で分けました。複線図でも実物配線でも、色で整理する。判断が減ります。
技能で止まる人(わたしのことです)は、手が止まるのではなく、その時々の判断でいちいち止まっています。
複線図をカラーマーカーで書くと、その判断を減らします。
② ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200
これ1本で工具を持ち替える回数が減る。
これは地味ですが効きます。技能は「手順固定」が命。動作が減る=ミスが減る。
スイッチなどの連用枠の取り付けもこれでできます。
マイナスドライバーでやらなくてもいいので、便利です。
ウォータポンププライヤーが不要になるとのこえもありますが、うまくまわせないこともあるようなので、プライヤーは取っておいた方がいいかもしれないです。
器具の取り外しや、細かい作業に使います。これがあると、その都度考えなくて済みます。
何ができて、何ができないのかは使用工具が減る!合格マルチツールDK-200で出来ること、出来ないことにまとめました。ウォーターポンププライヤーを残しておいたほうがいい理由も、そちらに書いています。
③ ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925
+ ホーザン(HOZAN) P-925
電線の長さ測定用。練習し初めのころ、これあって本当に良かったです。
これを取り付けておくと、ケーブルの長さを毎回測る手間が減ります。
技能は時間との戦い。長さで迷う時間を削れるのは大きい。
「このくらいでOK」という基準を体で覚えるまでの補助になってくれます。
2センチを計測することなく、ストリッパーにケーブルを合わせるだけで長さを決められますので、何度もやっていくうちに、だいたいこのくらいだな、と体感でわかるようになります。
数百円なので、これはあって損はないです。
被覆を剥く長さを、測らずに決められます。 ストリッパーに付けておくだけです。
寸法を測る時間と、「これで合っているか」と考える時間。その両方が消えます。
なお、左手用もあります。 左利きの方は、こちらを見てみてください。知らないまま右手用を使って、やりにくい思いをしている方がいるかもしれません。
使い方と、左手用(P-925-L)のことは持ち込み可!P-925合格ゲージ左利き用も。2cmが合格を左右する理由とはにまとめました。試験に持ち込んでいいのかという話も、そちらに書いています。
④ ホーザン(HOZAN) 合格のの字曲げツール DK-205
のの字が安定しない人には強い。
- 芯線がはみ出す
- 角度が崩れる
- 形が不安定
これが減ります。特に本番前の安心感。「今日はうまくいくかな?」がなくなる。精神的安定は大きい。
わたしは輪づくり(のの字)だけこれでやっていました。仕上がりが完全に安定します。
わたしは不器用なので、のの字を手で作るのはあきらめました。
VVFストリッパーで剥いて、そのあとこれで曲げる。
この2つを通すようにしてから、のの字が安定しました。
結論
技能は芸術ではありません。
・判断を減らす
・動作を減らす
・迷いを減らす
そのための工具です。高価な道具が必要なのではない。
安定する道具は時短と自信になっていく。
ここに挙げた4つ以外に、毎日の練習で使っていたケーブルや器具は毎日の練習で使っていた工具と材料にまとめています。
なお、ここに挙げたものが試験に持ち込めるかどうかは、技能試験に持ち込める道具、持ち込めない道具にまとめました。工具箱を机に置けるか、小箱は使えるか、ケーブルにペンで印をつけていいか。公式に書かれている線引きを確認しています。
ひとつ、使わなかったものの話も書いておきます。
手袋です。
する人もいますが、わたしは使いませんでした。手の感覚を大事にしたかったからです。
微妙なずれを、指で感じられるようになる。
そうなったら、こっちのものです。 手袋があると、そこが鈍ります。
道具は、考える回数を減らすために使います。 でも、手の感覚だけは自分で作るしかありません。そこを邪魔するものは、使わないほうがいいと思っています。
