技能試験の練習を始めると、すぐにこれが面倒になります。
毎回、長さを測ること。
外装をどこまで剥くか、心線を何センチ出すか。1本ごとにスケールを当てていると、それだけで時間が過ぎていきます。しかも「これで合っているか」と、もう一度考えます。
わたしがその両方をやめられたのが、合格ゲージ P-925でした。
ストリッパーに付けておくだけの、小さな部品です
やることは、これだけです。
① VVFストリッパーに取り付ける
② ケーブルをゲージに合わせる
③ そのまま剥く2センチを測る作業が、まるごと無くなります。合わせるだけで、長さが決まります。
数百円のものです。派手さはまったくありません。ですが、練習を始めたころのわたしには、これが本当にありがたかった。
消えるのは、時間だけではありません
測る時間が減るのは、想像がつくと思います。ただ、効いたのはもう片方でした。
寸法を測る時間 → 消える
「これで合っているか」と考える時間 → こちらも消える技能試験で手が止まるのは、作業そのものより「判断」のほうです。1回の迷いは数秒でも、40分のあいだに何十回も来ます。
ゲージを付けると、その数十回が来なくなります。合っているかどうかを、自分で決めなくてよくなるからです。
「これ、使っていいの?」と思った方へ
検索していると「禁止では」という言葉を見かけます。気になるところだと思います。
試験センターの資料で使えないとされているのは、改造した工具です。例として挙げられているのは、工具に目盛を書き込むことや、持ち手を延ばすことでした。
つまり線が引かれているのは、工具そのものに手を加えたかどうかです。
わたしはストリッパーにゲージを付けて使いましたが、工具に何かを書いたことはありません。この線引きについては技能試験に持ち込める道具、持ち込めない道具にまとめました。
扱いは年度によって変わることがあります。受験される回の受験案内書で、ご自身で確認してください。
左利きの方へ|左手用があります
これは、あまり知られていないと思います。
合格ゲージには、左手用(P-925-L)があります。
わたしは右利きなので、左手用は使っていません。使っていないものを良し悪しで語ることはできません。ただ、存在を知らないまま右手用を買って、やりにくい思いをしている方がいるかもしれない。それだけはお伝えしておきたいと思いました。
数百円のものです。「なんとなくやりづらい」が続いているなら、道具のほうを疑ってみる価値はあります。
いつまで使うものなのか
これは補助輪のようなものだと思っています。
何度も繰り返しているうちに、「だいたいこのくらいだな」が体に入ってきます。そうなると、ゲージに合わせなくても手が勝手に止まるようになります。
ただ、その状態になるまでの練習を支えてくれるのがゲージです。最初から感覚でやろうとすると、うまくいかない日が続いて、練習そのものが嫌になります。わたしはそうなりかけました。
まとめ
- ストリッパーに付けるだけ。ケーブルを合わせれば長さが決まる
- 消えるのは測る時間と、合っているか考える時間の両方
- 使えないのは改造した工具。線は「工具そのものに手を加えたか」
- 左手用(P-925-L)がある。左利きの方は見てみてください
- 感覚が身につけば、無くてもできる。そこまでを支える道具
技能試験は、才能ではなく安定だと思っています。安定は、迷う回数を減らすことで作れます。
持ち替えの回数そのものを減らす道具としては、使用工具が減る!合格マルチツールDK-200で出来ること、出来ないこともあります。こちらは「出来ないこと」のほうが大事です。
ほかにそろえた道具は電気工事士技能試験で「あってよかった」工具とグッズに、ストリッパー本体の話はホーザンP-958のコツは角度と力加減だったにまとめています。
※ 工具の扱いについては、一般財団法人 電気技術者試験センターが公開している「技能試験の概要と注意すべきポイント」および同センターの「よくあるご質問」(2026年8月時点)によります。年度によって変わることがありますので、受験される回の受験案内書でご確認ください。
