◎ 刻印ミスの原因は「複線図のミス」か「施工中の勘違い」の2つ

◎ 複線図が正確であれば、正確な結線ができる

◎ 複線図を書かない天才のまねはしてはいけない


リングスリーブの刻印を間違えると、一発で欠陥になります。

わたしは本番で、結線するべき芯線を取り違えるというミスをしました。気づいたときには焦りまくりで、頭が真っ白になりかけました。それでもなんとかリカバーして合格できたのですが、あの瞬間の焦りは今でも覚えています。

この記事では、刻印ミスが起きる原因と、それを防ぐための考え方を書きます。


刻印ミスは即アウト

まず大前提として確認しておきます。

リングスリーブ圧着時のマーク(刻印)を間違えてしまうと欠陥となります。圧着の仕上がりがきれいでも、刻印が違えばその時点でアウトです。

技能講習会で多くの方が経験した欠陥のワースト1位が、リングスリーブの圧着マークの間違いです。

特に間違いやすいのが、太さ2mmと1.6mmの2本圧着の刻印で、正解は「小」なのに「〇」で刻印してしまうパターン。

これ、わかっていても間違えるんですよね。

「1.6mm×2本は〇」という知識があっても、施工中に混乱して別の組み合わせと勘違いしてしまうことがある。実際にわたしもそういう状況に近いミスをしました。

ふだんは大丈夫なんです。
試験となると失敗する。まさにわたしのことです。ふだんから複線図を見直しながら結線するクセを付けていた。

いやいや。。その前に気が付けよって話ですが、それでも気が付いたのは普段の練習が成果として出てくれたからです。

試験で舞い上がってミスしていましたが、気が付いたのが10分前。
なんとかリカバーできたからよかったです。


刻印ミスが起きる原因は2つ

刻印を間違える理由は、大きく分けて2つあります。

1つ目は複線図のミスです。

複線図を間違えると、そのまま間違った結線をすることになります。間違った複線図を書いてしまうと、そのまま間違ったものを作ってしまうことになります。

複線図でのミスは取り返しがつきません。施工を始めてから複線図の間違いに気づいても、そこから修正するのは時間的に厳しくなります。だから複線図は何度も練習して、絶対に間違えない状態にしておくしかないです。

2つ目は施工中の勘違いです。

これがわたしが本番で経験したミスです。

複線図は正しく書けていたのに、施工中に芯線を取り違えてしまいました。気が付いたときには本当に焦った。「マジかーー汗 どうしよう。。」という状態でした。

幸い、気づいた時点でやり直しができる余裕がまだあって、リカバーできました。でもこれがもう少し遅かったら、間に合わなかったかもしれない。

焦りがあると、こういうミスが起きます。手を動かしながら頭が別のことを考えていたり、確認を急いでしまったり。施工中の勘違いは、誰でも起こりうるミスなんですよね。


複線図こそがすべての土台

結局、正確な複線図があるから正確な結線ができる。

わたしはこの考えにたどり着いてから、迷いがなくなりました。複線図を丁寧に書いて、一つひとつ確認しながら施工する。それだけで刻印ミスのリスクは大幅に減ります。

複線図が正しく書けなければ技能試験はアウトということになります。という言葉がありますが、本当にその通りです。

時間がかかっても構いません。40分という制限の中で、複線図に時間をかけることを惜しまない。それが結果的に一番早くなります。焦らなくて済むし、ミスが減るからです。


複線図を書かない天才のまねをしてはいけない

たまにいるんですよ。複線図を書かなくてもできてしまう人が。

頭の中で回路が見えているのか、感覚でわかるのか。そういう人は本当にいます。

でもそういう人のまねをしてはいけないです。

そういう人は努力なのか感覚なのかわかりませんが、人よりセンスがあります。同じことをやって同じ結果が出るのは、同じセンスがある人だけです。

わたしは不器用だし、センスがある側の人間ではない。だからこそ複線図を書くことにこだわりました。時間をいっぱいまで使って、正確な複線図→正確な結線という順番を守る。それが結果的に一番安定した方法だとわかりました。


刻印の組み合わせを確実に覚える方法

刻印パターンは多くないので、全部頭に入れてしまうのが一番です。

第二種の試験で出てくる主なパターンはこうなります。

  • 1.6mm × 2本 → 小スリーブ・刻印「○」
  • 1.6mm × 3〜4本 → 小スリーブ・刻印「小」
  • 2.0mm × 1本 + 1.6mm × 1〜2本 → 小スリーブ・刻印「小」
  • 2.0mm × 2本、または2.0mm × 1本 + 1.6mm × 3〜4本 → 中スリーブ・刻印「中」

まず覚えてほしいのは、1.6mm2本のみ小スリーブの○刻印ということです。握力のある方は、1.6mm4本も○刻印できますが、間違いです。潰しすぎです。

これが最も間違えやすいパターンです。1.6mm×2本は「〇」なのに、同じ「小スリーブ」を使う他の組み合わせと混同して「小」で刻印してしまう。わかっているはずなのに、本番でやってしまう人が多いです。

施工前に複線図を見ながら「この接続箇所の刻印は〇、この箇所は小」と声に出して確認する習慣をつけておくと、ミスが減ります。


やり直しができる状況を作っておく

刻印を間違えてしまった場合でも、やり直しができる場合があります。

「小」で刻印したときはリングスリーブの上から打ち直しができます。「〇」の方が径が小さいので「〇」の部分を使って再度圧着します。

また、リングスリーブが足りなくなった場合は追加支給を受けることができます。手を挙げて試験官に申し出ればいいだけで、それで不合格にはなりません。焦らず申し出てください。

わたしがリカバーできたのも、複線図→正確な結線という順番を意識していたからだと思っています。ミスに気づいたとき、複線図に立ち返ることができた。それが判断の拠り所になりました。


本番で焦らないための準備

施工中に勘違いが起きるのは、焦りが原因であることが多いです。

焦りを減らすには、練習を積んで「この手順で進めれば大丈夫」という確信を持てる状態にしておくことです。

複線図を何十回も書いて、体が覚えている状態にしておく。施工手順を決めておいて、毎回同じ順番で作業する。慣れたルーティンがあると、本番でも落ち着いて動けます。

わたしは本番で芯線を取り違えるミスをしましたが、それでもリカバーできたのは、複線図に戻る習慣があったからです。「複線図が正しければ、それに従えばいい」という考えが、焦りの中でも判断基準になりました。


まとめ

  • 刻印ミスは即欠陥。刻印の組み合わせは全パターンを覚える
  • 刻印ミスの原因は「複線図のミス」か「施工中の勘違い」の2つ
  • 複線図が正確であれば、正確な結線ができる
  • 複線図を書かない天才のまねはしない
  • 時間をかけてでも複線図→結線の順番を守ることが最速の近道
  • ミスに気づいたら複線図に戻る。それが判断の拠り所になる