3路スイッチで身構える方は多いと思います。線が増えて、端子に番号がついていて、2つのスイッチの間を行き来する。見た目の情報量が、急に増えるからです。
先に結論を書きます。
0番 → ここが重要 1番・3番 → どちらでもいい。考えなくていい
覚えるのは、実質0番の1つです。しかもこれは、わたしの意見ではありません。公式の解答が、そういう書き方をしています。
1番と3番は、入れ替えても正解です
令和8年度上期の候補問題で、3路スイッチが出るのはNo.6とNo.7の2問です(4路が入るのはNo.7だけ)。
そのNo.6の解答に、こう書かれています。
(注)上記の複線図は、正解の一例です。3路スイッチ相互間の結線方法は、上記の複線図のほかに、端子記号「1と3」、「3と1」を結線してあっても正解です。
出典:令和8年度上期 第二種電気工事士技能試験(2026年7月19日実施)候補No.6 解答
1番と1番、3番と3番でつないでも正解。1番と3番、3番と1番でつないでも正解。どちらでもいい、と公式が書いています。
ここで悩んでいた時間があるなら、その時間は要らなかったことになります。
公式も、0番を残しています
3路と4路が両方出てくるNo.7では、もっとはっきりしています。
3路スイッチ・4路スイッチ相互間の結線方法は、上記の複線図のほかに、複数の結線方法があります。このことにより、3路スイッチの記号「0」を除くその他の記号については、省略しています。
出典:令和8年度上期 第二種電気工事士技能試験(2026年7月19日実施)候補No.7 解答
「0」を除いて、記号を省略している。公式の解答図に、1番・3番の番号が振られていないということです。
理由もそこに書いてあります。結線方法が複数あるからです。1つに決められないので、書かないことにした。
逆に言えば、0番は省略していません。そこは1つに決まるからです。
だから、解答例と見比べても一致しません
ここが、いちばん事故りやすいところだと思います。
自分の図と解答例を見比べる → 1番・3番のつなぎ方が違う →「間違えた」と思う → 合っている図を書き直す
そもそも一致しない前提です。公式が番号を省略しているので、比べる相手がありません。
見比べる相手は解答例ではなく、問題用紙の施工条件です。この話は複線図でやることはこれだけ|白と黒はもう決まっていますに書いています。
自分の形を1つ決めて、それで覚えてしまう
正解が複数あると、逆に迷う方もいると思います。毎回どちらにするか考えていたら、時間を使います。
ですので、自分の形を1つ決めて、毎回それで書きます。
1番と1番、3番と3番でつなぐ ← どちらでもいい
1番と3番、3番と1番でつなぐ ← どちらでもいい
↓
自分がやりやすいほうを1つ選んで、毎回同じにする
解答例と同じ形にしてしまっても構いません。それも正解のひとつだからです。
大事なのは、どちらを選ぶかではなく、毎回同じにすることです。決めてしまえば、本番で考える場面がひとつ消えます。
なお、第二種電気工事士の複線図が書けない人へでは「1番同士・3番同士でつなぐ」という形を紹介しています。あれも、決め方のひとつです。そのまま使っていただいて構いません。
0番は、間違えられません
1番・3番が自由なぶん、0番の役割ははっきりしています。
2つある3路スイッチのうち、片方の0番には電源から来る線が、もう片方の0番には照明へ行く線がつながります。ここが入れ替わると、回路として成り立ちません。
誤結線は、欠陥の判断基準の「3.誤接続、誤結線のもの」に入っています。技能試験は欠陥がなければ合格、という判定なので、ここは1つでも外せません。
覚える場所を1つに絞れる、と考えたほうがいいと思います。番号が並んでいても、注意して見るのは0番です。
出るのは2問だけです
最後に、頻度の話です。
3路スイッチが出る No.6・No.7 (13問中2問) 4路スイッチが出る No.7だけ (13問中1問)
怖がっている量と、出る量が合っていないかもしれません。
ただし「出ないから捨てていい」という話ではありません。当たれば、その1問がすべてです。2問だけなら、先につぶしておけるという意味で受け取ってください。
13問は先に公表されているので、苦手な問題は当日までに消せます。その考え方は不得意な候補問題は、消すことができますに書きました。
まとめ
- 1番と3番は、入れ替えても正解。公式がそう書いている
- 公式の解答は「0」を除いて記号を省略している。結線方法が複数あるから
- だから解答例と見比べても一致しない。比べる相手は施工条件
- 自分の形を1つ決めて、毎回同じにする。解答例と同じ形でも構わない
- 0番は間違えられない。誤結線は欠陥の判断基準「3」に入る
- 3路が出るのは13問中2問、4路は1問
番号が並んでいると難しく見えますが、気をつけて見るのは0番です。残りは、自分で決めていい場所でした。
※ 引用した注記は、令和8年度上期 第二種電気工事士技能試験(2026年7月19日実施)の公表問題によるものです。欠陥の判断基準は、一般財団法人 電気技術者試験センターが公開している「電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準」によります。内容は年度によって変わることがあります。受験される回の問題・解答で、ご確認ください。
