候補問題13問を前にすると、まず知りたくなるのが「どれが難しいのか」だと思います。

難しい問題から練習したほうが効率がよさそうですし、当たってほしくない問題も分かります。

先に結論を書きます。難易度は、人によって逆になります。

わたしは3路スイッチ・4路スイッチで、まったく困りませんでした。多くの方が身構えるところです。逆に、別のところで完全に止まりました。

そして、この試験には13問が先に公表されているという特徴があります。

何が出るか分かっているので、自分の不得意な問題は、当日までに消しておけます。

候補問題の難易度は分かりませんが、気を付けるポイントは分かります

難しさは分かりませんが、「この問題には、これが出る」なら分かります。令和8年度上期の13問について、施工条件と使う器具を並べました。

候補問題気を付けるポイント
No.3・4・5・13端子台(タイムスイッチ・自動点滅器・配線用遮断器の代用)
No.3・5・9・13接地線(緑)
No.4・5200Vの回路
No.11・12電線管(ねじなし金属管/PF管)
No.6・73路スイッチ(No.7は4路も)
No.2・10パイロットランプ
No.1上のどれも入らない
出典:令和8年度上期 第二種電気工事士技能試験(2026年7月19日実施)候補No.1〜13の問題より、筆者が整理

たとえばNo.3なら、端子台と接地線の両方が出ます。No.4なら端子台と200Vです。No.1には、このどれも入りません。

初めて見る器具が出てくる問題は、先に一度触っておくだけで、当日の手の止まり方が変わります。

★これは「気を付けるポイント」であって、難易度ではありません

ここを間違えないでください。上の表が示しているのは「何が出るか」です。「どれが難しいか」ではありません。

分かること    何が出るか(端子台・接地線・200V・電線管・3路・PL)
分からないこと 自分がどこで手が止まるか

条件が多い問題が、その人にとって難しいとはかぎりません。止まる場所は、人によって違います。

わたしの場合は、こうでした

3路スイッチも4路スイッチも、問題ありませんでした。線は多いのですが、やっていることを言葉で説明できるからです。言葉にできるものは、手順にできます。

ちなみに3路スイッチは、公式が「1番と3番は入れ替えても正解」と書いています。覚えるところが実質0番なので、見た目ほど覚える量はありません。→ 3路スイッチは0番が重要です|1番と3番は、入れ替えても正解

止まったのは、パイロットランプの同時点灯でした。常時点灯のほうはすぐ書けたのに、同時点灯だけが越えられませんでした。

同じ人間なのに、片方は越えられて、片方は越えられない。ここは、あとで詳しく書いています(筆記の複線図は書けたのに、技能で書けなくなる理由)。

逆に、3路・4路で止まる方はとても多いと思います。パイロットランプは「そういうものだ」で通り過ぎる方もいます。

わたしと逆の人が、たくさんいるということです。

だから、他人の難易度表はあてになりません

「No.◯が一番難しい」という順位を見て、そのとおりに練習の配分を決めると、自分が止まる問題が後回しになることがあります。

わたしが順位をつけるなら、3路・4路は下のほうに置きます。でもそれは、わたしにとっての順位です。そのまま使える方と、まったく合わない方がいます。

知りたいのは「13問の順位」ではなく、「自分がどこで止まるか」のほうです。

不得意な問題は、消すことができます

ここが、この試験のいちばんありがたいところだと思っています。

13問は、試験の前に公表されています。何が出るか分かっている試験は、そう多くありません。

つまり、当たったら困る問題を、当日までに無くしておけるということです。

① 13問を1周する      → 自分が止まる問題が分かる
② そこだけ厚くやる    → 止まらなくなる
③ 消える             → どれが当たっても同じになる

1周目は、時間がかかっても構いません。目的は、完成させることではなく、自分の止まる場所を見つけることだからです。

止まった問題が2つなら、その2つだけ厚くやります。全部を同じ回数やる必要はありません。13問を平らに13回やるより、止まる2問を5回ずつやるほうが効きます。

そして、消してしまえば、難易度の話は要らなくなります。どれが当たっても同じだからです。

どの問題が来ても同じにする方法が、2つあります

そのうえで、13問のどれが来ても変わらない部分があります。ここを固めておくと、当たり外れの影響が小さくなります。

① 複線図を5分以内で書けるようにする

複線図を書く作業は、13問すべてに出てきます。ここが5分に収まれば、どの問題でも残り35分が確保できます。

難しい問題に当たったときほど、この35分が効きます。方法は複線図を5分で書く3つのルールに書きました。

② ランプレセプタクルを、毎日5分やる

ランプレセプタクルは、13問中12問に出てきます(出ないのはNo.6だけです)。

しかも、輪づくりという手作業があります。感覚でしか覚えられない部分なので、間を空けると落ちます。まとめて練習するより、毎日少しずつのほうが残ります。

この毎日5分が、いちばん自分を助けてくれました。どの問題が来ても、12問はここから始まるからです。

手順と、欠陥になりやすい場所はランプレセプタクルの取り付け方|手順と、欠陥になりやすい場所に、使っていた材料は毎朝、毎日の練習で使っていた具体的な工具と材料にまとめています。

まとめ

  • 難易度は人によって逆になる。わたしは3路・4路で困らず、パイロットランプの同時点灯で止まった
  • 数えられるのは条件の多さだけ(端子台・接地線・200V・電線管)。それは難易度ではない
  • 他人の順位で練習配分を決めない。自分が止まる問題が後回しになる
  • 13問は先に公表されている。だから不得意な問題は、当日までに消せる
  • 1周して、止まったところに印をつける。そこだけ厚くやる。全部を平らにやらない
  • どの問題でも変わらないのは複線図5分ランプレセプタクルの毎日5分

13問のうち、どれが当たるかは選べません。でも、当たったら困る問題を無くしておくことは選べます。

そこまで来れば、難しい順に並べる必要はなくなります。どれが来ても同じだからです。

※ 候補問題の内容は、令和8年度上期 第二種電気工事士技能試験(2026年7月19日実施)の公表問題によるものです。候補問題は年度によって変わります。受験される回の公表問題で、ご確認ください。