技能試験に受かって、合格通知が届きました。

ですが、この時点ではまだ電気工事はできません。 免状の交付を受けて、はじめて電気工事士になります。

そして、この手続きが少し分かりにくいものでした。どこに出すのか、何を持って行くのか、いつから申請できるのか。調べても、自分の場合にどうすればいいのかが、はっきりしませんでした。

実際にやってみたら、知っていれば迷わずに済んだことがいくつもありました。それを全部書きます。

この記事は静岡県で申請した記録です。 免状の交付は都道府県ごとに手続きが違うので、お住まいの県の窓口で必ず確認してください。手数料も、提出先も、届くまでの日数も、県によって変わります。

筆者が実際に交付を受けた第二種電気工事士免状。静岡県知事交付。氏名・免状番号・顔写真はマスク処理。
実際に交付を受けた免状です。氏名・免状番号・顔写真はマスクしています。

先に、静岡県の場合をまとめます

項目内容
申請先静岡県電気工事工業組合(静岡市駿河区津島町12-27)
手数料5,300円(静岡県収入証紙)
必要なもの交付申請書/写真1枚(縦4cm×横3cm)/収入証紙/試験合格通知書(葉書)/返信用封筒
返信用封筒定形長3サイズ。宛先を書く。切手は不要
方法窓口に持参、または郵送(簡易書留)
届くまで2週間くらい(わたしの場合)

わたしの実際の日程は、こうでした。

2026年1月16日(金)  ウェブで合格発表
2026年1月19日(月)  合格通知の葉書が届く
2026年1月20日(火)  組合の窓口へ持って行った
           ↓ 2週間くらい
           免状が届く

合格をウェブで見ても、まだ申請できません

ここが最初に知っておきたいところです。

申請には合格通知書(葉書)の原本が要ります。ウェブの発表を見ただけでは足りません。

1/16(金)ウェブで「合格」を見る  → まだ申請できない
1/19(月)葉書が届く              → ここから申請できる

3日空きました。 ウェブで受かったと分かった瞬間に窓口へ走っても、葉書がなければ戻されます。

逆に言うと、葉書が届いたらすぐ動けます。 わたしは月曜に葉書を受け取って、翌日の火曜に持って行きました。

静岡県は、県庁では受け付けていません

これも間違えやすいところです。

申請も問い合わせも、すべて静岡県電気工事工業組合です。 県庁に行っても手続きはできません。

「県の免状だから県庁だろう」と思って動くと、二度手間になります。わたしは先に調べていたので助かりましたが、ここは間違えやすいところだと思います。

収入証紙は、その場で買うのが確実です

手数料は現金ではなく、静岡県収入証紙で納めます。

証紙は県庁や市役所でも買えますが、申請先の組合でも買えました。 わたしはその場で買って、そのまま貼りました。

証紙のために、どこかへ寄っておく必要はありません。 葉書と写真さえ持っていれば、あとは窓口で揃います。

「収入証紙」と「収入印紙」は別物です

ここは注意してください。間違える人がいます。

何のためのものどこで買えるか
収入証紙都道府県の手数料県庁・市役所・指定の窓口
収入印紙国の手数料郵便局・コンビニなど

名前も見た目も似ていますが、まったくの別物です。 免状の交付手数料に必要なのは、収入証紙のほうです。

やりがちなのが、「手数料だから、コンビニで買っておこう」という動き方です。コンビニで買えるのは印紙なので、それを持って行っても使えません。買い直しになります。

だから、その場で買えるなら、そこで買うのが一番安全です

先に自分で買おうとすると、間違える余地が生まれます。窓口で「これください」と言えば、間違えようがありません。

ただし、窓口で証紙を売っているかどうかは、場所によって違います。 わたしが行った組合では買えましたが、これは事前に電話で聞いておくのが確実です。

「そちらで収入証紙は買えますか」

この一言で済みます。

そして、その場で買うなら現金を忘れないでください。 カードが使えるとは限りません。5,300円ちょうどでなくても構いませんが、持っていないと何も進みません。

なお、手数料の納め方は都道府県ごとに違います。 証紙ではない県もありますので、そこも合わせて確認してください。

返信用封筒は、その場でもらえました

必要書類に「返信用封筒(定形長3サイズ)」とあります。

自分で用意していく前提で書かれていますが、窓口ではその場でくれました。 宛先を書くだけです。

切手は不要です。 ここは間違えやすいので、貼らずに持って行って大丈夫です。

一式持って行って、その場で聞くのが早いです

正直に言うと、何を持って行けばいいのかが、事前には分かりにくかったです。

書類の案内を読んでも、自分の場合に何が要るのかがはっきりしませんでした。同じところで止まる人は多いと思います。

なので、こうしました。

関係しそうなものを全部カバンに入れる
 ↓
窓口に行く
 ↓
その場で見てもらいながら書く

これが一番早かったです。分からないまま郵送して、書類が足りずに戻ってくるのが一番時間を失います。

わたしが持って行ったのは、合格通知の葉書(原本)、証明写真、現金です。証紙は現金でその場で買いました。

印鑑は持って行っていません。 それで手続きできました。静岡県の案内にも、第二種の交付申請で印鑑が要るという記載はありません。

車で行ったので運転免許証はありましたが、それも出していません。

もちろん、必要なものは県や時期で変わる可能性があります。心配なら入れておけばいい、という程度の話です。持って行って使わないぶんには何も困りません。

窓口の方はふつうに教えてくれます。聞いてしまったほうが確実です。

郵送でもできます

わたしが直接行ったのは、葉書が届いた翌日が休みだったからです。郵送の準備をするより、行ってしまったほうが早いと思いました。

郵送でも申請できます。その場合は簡易書留が案内されています。平日に動けない方は、そちらになると思います。

ただ、初めての申請で書類に自信がないなら、窓口のほうが確実だとは思います。

2週間くらいで届きました

わたしの場合は、1月20日に申請して、2週間くらいで手元に来ました。

これは静岡県の案内に書かれている目安と同じです。

約2週間(ただし試験合格発表後2か月程度は2週間以上かかる場合あり)

注目してほしいのは括弧のほうです。 合格発表から2か月くらいは申請が集中するので、2週間以上かかることがあると県が明記しています。

わたしは発表の4日後に出しているので、まさに混雑期のはずでした。それでも目安どおりだったのは、窓口に直接持って行ったからかもしれません。 郵送だと往復の日数が乗ります。

なお、ネット上には「他県はもっと早い」といった話も見かけます。ただ、時期と、その県の体制によると思います。 他県の日数を自分の県に当てはめないほうがいいです。

申請の期限はありません

もうひとつ、静岡県の案内には申請期限がない旨が書かれています。

合格したのに申請していない、という方もいると思います。焦る必要はありません。 ただ、免状がないと電気工事はできませんし、後回しにすると葉書を失くすので、早めに出しておくほうが気は楽です。

会社員の方へ。費用を会社に請求できることがあります

これは書いておきたいところです。

わたしは会社員で、業務の都合で資格が必要でした。そのため、登録費用と試験の受験料は、あとから会社に請求しました。

一方で、オンライン講座と工具類は自前にしました。ここは自分の勉強のために選んだものなので、線を引いた形です。

負担
免状の交付手数料(5,300円)会社に請求
試験の受験料会社に請求
オンライン講座自前
工具・練習材料自前

会社の規定によりますし、必ず出るとは限りません。ただ、業務で必要な資格なら、聞いてみる価値はあります。 領収書と証紙の控えは残しておいてください。

聞かずに全額自腹にしていた、という方は少なくないと思います。

なお、自前にしたオンライン講座と教材にいくらかかったかは、筆記にかかった費用にまとめています。合計14,290円でした。

免状が届いてからの話

免状が来て、はじめて電気工事士として作業ができます。

わたしの場合は業務の必要があって取ったので、そのまま仕事で使っています。ただ、手元に免状があるのと、合格しただけなのとでは、意味がまったく違います。

合格は「受かった」という事実ですが、免状は「できる」という資格です。履歴書に書けるのも、免状が交付されてからです。

なので、まだ申請していない方は、早めに出しておくことをおすすめします。

まとめ

  • 免状の交付手続きは、都道府県ごとに違う。 必ず自分の県の窓口を確認する
  • ウェブで合格を見ただけでは申請できない。 合格通知の葉書(原本)が要る
    (わたしの場合、ウェブ発表1/16 → 葉書到着1/19 → 申請1/20)
  • 静岡県は県庁ではなく、静岡県電気工事工業組合が窓口
  • 手数料は5,300円。静岡県収入証紙で納める。組合の窓口でも買えた
  • 「収入証紙」と「収入印紙」は別物。 コンビニで買えるのは印紙のほうで、これは使えない
  • その場で買えるなら、そこで買うのが一番安全。 買えるかは事前に電話で聞く。現金を忘れずに
  • 必要なのは、申請書/写真(縦4cm×横3cm)/証紙/合格通知の葉書/返信用封筒
  • 返信用封筒は定形長3・宛先記載・切手不要。窓口ならその場でもらえた
  • 印鑑は持って行かなかったが、手続きできた
  • 何が要るのか分かりにくい。 一式持って行って、その場で聞くのが早い
  • 郵送も可能(簡易書留)
  • 交付までの目安は約2週間。ただし県の案内に「合格発表後2か月程度は2週間以上かかる場合あり」とある
  • 申請の期限はない(静岡県の案内より)
  • 会社員なら、登録費用と受験料を会社に請求できる場合がある